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僕ら冬には薔薇色の

車に乗ってゆきましょう。

 

 

 

ふかふかの青いクッションが

僕らの仲を

とりとめのない接吻を

柔らかい鳥の巣になってくれるから。

 

 

あなたは目を閉じるでしょう。

 

窓から見える夕闇を

そのしかめ面を

世間の意地悪い異常さを

鬼畜のごとき愚民を見ないように。

 

 

あなたは頬を突かれたとでも想うでしょう。

 

 

接吻がちょろりと

狂った蜘蛛のように

あなたの顎を走るから。

 

 

あなたは僕に言うでしょう。

 

 

首をかしげて「探して」と。

 

僕らは蜘蛛を探すけど

すばっしっこい奴らを捕まえるまで

 

車のなかで転がり続けるのさ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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