叙情的な詩で育って

名もない森でまどろんで

 

朝陽がどうしようもなく

ロマンティックに差し込むアトリエをかまえ

そこで作品を発表しつづけて

 

ときどき

海辺のカフェに

20冊しかないアナログな本を置いてゆき

 

大きなキッチン設備のついたスペースをスタジオにして

ひかりと人を撮りためて

また森にもどって

 

聴いたことのない歌のような

流動する作品を創り

 

ある日そのひとつが

マンハッタンの老舗ギャラリーのガラスケースに飾られて

 

それを確認したら満足して

ふわりと舞うように森に帰ってしまうような

壊れた作家がいたら

大好きになるだろうと

探し続けていたけれど

 

いないような気がしてきたので

自分でやろうかな

 

 

 

 

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