あの頃、目の前に映るそのもので世界を見ていた。

 

 

そこは美しくて、楽しくて色どりが豊かで

自分と自分じゃないものの境界線なんてなくて。

 

何もかもオープンで「わたし」は

どこまでも広がっていく感じがした。

 

喜びと驚きの満ちた世界。

 

 

大人になるにつれて常識や現実を突きつけられ

世界は色あせていった。

 

 
この世は美しさだけではないんだ

と少しずつ絶望して

 

気がつくとわたしたちは

自分を守る術に長けて行く 。

 

絶望と幻滅をひとつずつ経験するたびに

ブロックや思い込みが作られ

その世界観は一変する。

 

 

自分は完璧で自分と世界を隔たるものなどなかったのに

今では自分と世界の間には高い壁に隔たれている。

 

 

自分の中心に戻る

自分らしくなる、本当の自分に還ることは

 

 
もう一度、あの頃のように

魂が見ていた世界観を取り戻すことなのかもしれない。

 

 
この世界には愛しかなく

「わたし」は無限に広がり続ける感覚。

 

 

その感覚を忘れたがために

自分ではない何かになろうとしているのかもしれない。

 

あの時わたしは何もいらなかったし

完璧であることを疑いもしなかった。

 

自分が自分でいられるという喜びにあふれていた。

 

 

そんな自分を忘れたとき、

わたしの中にある枯れることのない愛の泉を失っていたのだ。

 

 
明るい夜空を見上げると

再びその泉を取り戻せそうな気がする。

 

 

身体のずっと奥から沸いてくるその泉を見つけたとき、
 

また自分は広がり

自分と世界を隔てる壁は取り除かれている。

 

 

何も足さなくて良くて

何も得ようとしなくてもいい。

 

 
数えないし失くすこともない。

 
奪われることもないし

 

奪うこともない。

 
月の光のように

全てがそこに、ただ在ること。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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