真夏の深緑を焦がすほど強いひかり。

 

その色は、木漏れ日のあいだから

だれに語るともなく綴られる

とりとめのないうたに似ている。

 

向こうの雲が切れて

細い筋のような光が落ちてくれば

それでおしまい。

 

始まりも終わりもない。

 

そんな詩が聴こえてくる夏の日。

 

 

そのうたは、

フィルムに焼きつけるときと似て

いらずらに練ろうとしない

意味を与えない。

 

 

あえて深く考えない、

新しい技法を加えない。

 

その時、脳内に降りて来た言葉や映像を

できるだけ新鮮なまま定着させればいい。

 

 

瞬きの間に

夏雲が消え去ってゆくのを

熟れすぎて落ちた果実みたいに

芝生に転がせて眺めてみる。

 

もう少しだけ

デタラメでまとまりのない言葉に置き換えてゆこうよ

 

そんなうたが聴こえる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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