「美しき存在」 ー Les Illuminations アルチュール・ランボー (小林秀雄訳)
portrait, 神話

「美しき存在」 ー Les Illuminations アルチュール・ランボー (小林秀雄訳)

 

dsc_9569-45p1

 

 

 

 

dsc_9559-39p1

 

 

 

Model: 心月ーmitsuki

 

 

 

 

 

雪景色の前に背の高い

〈美〉なる一つの〈存在〉が佇んでいる。

 

 

鋭い死の音とこもった音楽の循環が

この熱愛された肉体を幽霊のごとく立ち昇らせ、

広がらせ、震えさせる。

 

 

真っ赤や黒の傷が見事な肉体の中で破裂する。

 

台の上の〈幻影〉の周りで生に固有の色彩が濃くなり、

揺れ動き、立ち昇る。

 

 

そうして、戦慄が高まって、轟き、

 

この効果に夢中になった味が世界がはるか後ろから

ぼくたちの美の母に投げかけた

 

死を招く鋭い音としゃがれた音楽で一杯になると、

── 幻影は後退し、立ち昇る。

 

 

我等の骨は愛情に満ちた新たな肉体を身にまとっている。

 

 

灰白色の顔面、髪の毛の楯形模様、

水晶の腕よ

大砲に、ぼくは樹々と

 

 

 

軽い大気のぶつかる渦を突き抜けて

襲いかからねばならないのだ。

 

 

原題《Being Beauteous》

Poésie,prose et correspondance,Librairie Générale Française 1999

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

https://www.amazon.co.jp/dp/B01M5EPZL9

Leave a Comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です