モノクロームの純粋さは

形と感情だけで、本質をむき出しにするところが

不器用なわたしに合っているのだろう。

 

夏のまどろみだけが持つ濃厚に溶ける影。

新しい生命の限りを溢れさせながらエネルギーの粒子が漂う。

 

空気がクリアになり目に飛び込んでくる全てのシルエットと

繊細なフォルムが映える黒の輪郭に意識を滑らせる。

 

 

モノクロの季節がやってきたと実感するのはまさにその時だ。

 

色彩のように気が散ることもなく

インスピレーションの赴くままでいられる。

 

 

意識とは、透明度が高くなかなか読み説けない。

 

それを知りながら、シャッターを押した瞬間に

自分が消えてなくなる感覚を味わってみる。

 

 

自意識は解体され、

目の前の光景に溶け込んでいく

 

そのセンチメンタリズムには

儚さという曖昧な境界線ではなく

 

人間の記憶の古層が

刻々と輪郭を持って残されているように感じるのだ。

 

 

 

 

 

 

 

IDEA ART BOOK

 

 

 

 

“落陽” への2件のコメント

  1. なんで好きなんだろう?ってわたしもよく考えました。

    でも、理屈なくそれに惹かれるのであれば、
    その感覚こそこたえなのだろうと感じます。

    街の影はいろんな物を秘めていて手強いですね。

    濃厚さもやさしさも、どちらもニュートラルに意図できると理想です。

  2. いいですね、モノクロ。
    なんで小生もモノクロが好きなのかな。

    炎暑だった今年の夏。
    小生には、街の影は濃厚すぎて消化不良でした。
    やはり木立の中のようなやさしい光がいいですね。

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