2015.12.07 akane-4p

 

 

 

光の量をコントロールする絞りの原理

 

 

 

「耽溺寫眞の創り方」今回は、

レンズの中に組み込まれている「絞り」についてです。

 

 

この「絞り」は、よく聞く言葉だと思いますが

 

なんとなくではなく、数値で覚えてゆくと

今後の写真の幅が大きく変わってくるでしょう。

 

では、カメラやレンズにとって「絞り」とは一体なんでしょうか?

 

あたらめてご説明してゆきます。

 

 

「絞り」とは、その名のとおり、絞るような機構で光を通す

穴の大きさを変化させることです。

 

この穴の大きさをコントロールして光の量を変化させます。

 

 

また、この「絞り」によって《光の通る穴を小さくすることを、絞りを絞る》と呼びます。

 

いちばん絞って、光の通る穴を最も小さくした状態を

「絞り最小(最小絞り)」と呼びます。

 

これは、穴が小さくなる分、入ってくる光の量が少なくなるので

露光時間、シャッターを開けている時間が長くなると言う意味です。

 

 

逆に《光の通る穴を大きくすることを、絞りを開ける》と呼びます。

 

いちばん開いて、光の通る穴を最も大きくした状態を

「絞り開放(開放絞り)」と呼びます。

 

穴を開いているので光がたくさん入ることを意味しています。

 

 

 

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また、カメラのレンズをどの程度絞っているのか?を知るための数値があります。

それが絞り値=F値です。

 

F 値、または (f ナンバーと呼びます )で表された絞り値を

常に意識してみてください。

この数値が小さいほど、《絞りを開いている》ことになります。

 

 

絞り値は、1.4倍の面積で光の量が2倍または半分に変化するため

計算上、F1.4、F2、F2.8、F4、F5.6、F8、F11、F16、F22、F32

などと表記されます。

 

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ここでもう一つ覚える言葉があります。

それが《段》です。

 

写真の世界では、絞り値を、一段階(光量を2倍または半分にする)を、

絞りを《一段開く》または《一段絞る》と言うように、《段》で数えます。

 

 

絞りを一段開くことで、光を通す穴の面積は2倍になり、

撮像センサーが受ける光も2倍となります。

 

 

 

逆に、一段絞ることで光を通す穴の面積は1/2になり、

撮像センサーが受ける光も1/2となります。

 

 

 

たとえば、絞り値を F1.4 からF2.8 に絞る場合は、

「F1.4 → F2 → F2.8」と二段階絞ったことになるので、

 

絞りを二段絞る」というように言います。

さらに、光量は半分の半分となるので元の光量の1/4になります。

 

 

 

絞りによる「露光時間の変化」とは?

 

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ここで、絞りによって、光の通る量が変わるということを考えてみましょう。

 

光の量が変わるということは、

撮像センサーが受ける光の量と比例するため

当然ながら《露出》も比例して変化してきます。

 

 

この《露出が変更する》ということをもう一度おさらいすると、

これは、シャッター速度が変化するということと同じです。

 

絞りを絞ると露光時間が長くなり、シャッター速度が遅くなります。

 

逆に、絞りを開くと露光時間は短くて済むため、

シャッター速度は速く(短く)なります。

 

もう一度、蛇口と水とコップをイメージしてみましょう。

 

 

 

 

 

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レンズごとに違う、開放絞り・最小絞り

続けてレンズの話になりますが、ここも大事なことですので

ぜひ、覚えてください。

 

F値は、レンズの直径(口径)を焦点距離で割ったものをいうのですが、

ここでは単純に F値=焦点距離÷レンズ直径 と覚えてしまいましょう。

 

わたしたちが使用する各種メーカーで生産しているレンズは、

すべて絞り値が違います。

 

コンデジの場合は搭載している「内蔵レンズごと」に異なっていますし、

ミラーレスや一眼レフなどは「交換レンズごと」に

開放絞りと最小絞りが違います。

 

 

ですので、《開放絞り値》(どこまで多くの光を取り入れられるか)と、

《最小絞り値》(どこまで少ない光を取り入れられるか)

にも違いがあるということになります。

 

 

特に、開放絞り値の値が大きいほど(より多くの光を取り入れるほど)、

大きなレンズが必要であり、値段も高価で高級品となります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なお、交換レンズには、必ず開放絞り値が製品名に含まれていますので

購入の際には気をつけてチェックするようにしましょう。

 

コンデジの場合は、搭載している内蔵レンズを見てください。

 

レンズの横に《絞り値》の数値が記載されています。

 

 

 

コンデジの場合は搭載している「内蔵レンズごと」に、

また、ミラーレスや一眼レフなどは「交換レンズごと」に

開放絞りと最小絞りが違います。

 

 

つまり、レンズによって、開放絞り値(どこまで多くの光を取り入れられるか)と、

最小絞り値(どこまで少ない光を取り入れられるか)は

その種類によって異なるということです。

 

 

 

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F値を理解してレンズを選ぶことの重大さ

 

 

この数値の違いは、交換レンズだと《絞り値》が製品名に含まれています。

 

 

なぜ、ここでレンズの設計をご説明しているかというと、

これには重大なわけがあります。

 

 

それは、《Fが小さいほど明るいレンズとなり、Fが大きいほど暗いレンズ》

となるからです。

 

カメラ量販店などのカタログで記載されているF値は、

絞りをいちばん開いたF(開放)が記載されています。

 

よくセット販売されているキットレンズのF値は、F3.5~4.5程度と

実は「明るいレンズ」とは呼びません。

 

 

これは単純にいうと開放絞りが一段大きいだけでも

面積として二倍の大きさのレンズが必要ですので設計も複雑になるためです。

 

 

目安としては、《F2.8》クラスでは明るいレンズと言っていいでしょう。

 

また、各種メーカーが最新の技術を駆使して

F2.0やF1.4など、非常に明るい高級レンズを製造しています。

 

 

 

 

 

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商品撮りをする方には必須の明るいレンズ。単焦点を使うことで歪みがなく純粋な画質が得られるので推薦です。 作例はミルバスの50ミリF1.4。ピントがあったところから驚異的に美しいボケ感が現れる。

 

 

 

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明るいレンズは手ぶれも少なく、画質も良いことをすでにお伝えしました。

ここで気になるのは価格帯です。

 

 

明るいレンズは構造上レンズ口径が大きくなり、構造が複雑になるため

価格もとても高くなります。

ズームレンズのように遠くの距離を明るく写せるレンズは特に高級になります。

 

このことから、カメラ本体が数万円で購入できるのに対し、

明るくて上質なレンズが高価すぎてしまうという場合もあるようです。

 

 

おすすめなのは、単焦点レンズです。

 

単焦点レンズはレンズ構造が比較的簡単ですので

価格も手ごろなものがあります。

 

特に初心者の方が揃えるレンズとして推薦したいタイプのレンズです。

 

 

 

 

ぜひ、ご参考になさってください。

 

 

それでは、次回はもう一度、露出について復習をしたいと思います。

 

露出を理解したらすでにあなたは写真で表現できる人になっています。

 

すると、《相反則の原理》が身についてきますので

よりスキルアップにつながってゆくでしょう。

 

 

次回、《相反則の原理》についても詳しくご説明します。

 

お楽しみに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

“耽溺寫眞 理論編 6 絞りを理解する” への1件のコメント

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